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親が免許を返納した後、どう移動手段を確保する? 〜新潟県の支援策と地域の現状〜

2025.4.22

こんにちは。
新潟の自動車買取・廃車・事故車買取、リサイクルパーツ・リビルトパーツ販売の有限会社ツボイです。

「そろそろ親に免許返納を考えてほしい…でも、返納したらどうやって移動するの?」

そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
新潟県では、交通の便が必ずしも良くない地域も多く、車が生活の“足”になっているご家庭がたくさんあります。

今回は、親世代が免許を返納した後の移動手段と、新潟県内の自治体で用意されている支援策をご紹介します。

◆移動手段の実態
燕市や弥彦村などの地域調査によると、免許を持たない高齢者の多くは「家族や知人の送迎」「徒歩・自転車」で移動しています。
公共交通(バスやデマンド交通)の利用は2割程度にとどまり、約5割の方が「移動が不便」と感じているという結果も。
特に、「病院への移動が大変」という声が多く聞かれます。
定期的な通院が必要な方にとっては、車なしでの生活は大きな不安材料です。

◆新潟県内の支援策
対策を調べてみると、市町村ごとにさまざまであることがわかりました。
安心材料として知っておきたいのが、各市町村で実施されている移動支援策です。
代表的なものをいくつかご紹介します。

・新潟市…運転免許を自主返納した65歳以上の方は、区バスが半額、タクシーが1割引(運転経歴証明書の提示が必要)
・見附市…バス回数券やタクシー利用券(1万円相当)を支給
・妙高市…70歳以上の返納者に、バス・タクシー利用券2万円分を交付
・上越市…70歳以上や免許返納者は市内路線バスが乗り放題

これらの制度をうまく活用すれば、生活の中での不安を少しでも減らすことができます。
支援策は各役所のサイトに掲載されていることが多いので、いざという時のために確認してみましょう。
よく分からない場合は、メールやSNSメッセージ、電話でお問い合わせする方法もあるようです。

◆コミュニティバスや買い物代行の活用も
近年では、自治体が運営するコミュニティバスや、民間による買い物代行サービスの導入も進んでいます。
特に高齢者の多い地域では、「玄関まで迎えに来てくれる」「予約制で時間が読める」など、柔軟なサービスが増えてきました。
地元スーパーの配達サービスや、病院と連携した送迎バスなども確認しておくと安心です。
日時の指定もできるので、まとめ買いでお得にお買い物を考えることも可能となりますね。

◆家族ができること
事前の準備として、移動手段について情報を提供したり話し合いましょう。
本人と家族が納得して、周りのサービスを利用できる心構えになってもらうことが大切です。

そして、親が免許を返納する前に、以下のような準備をしておくとスムーズです。
・よく行く場所(病院、スーパーなど)とその距離や手段を把握
・最寄りの公共交通の時刻表やバス停を調べる
・使える支援制度を市役所に確認しておく
・必要に応じて、タクシー会社の連絡先を控えておく

送迎問題を家族だけで抱え込まず、地域のサービスとバランスよく付き合っていくのがポイントです。

免許返納は、安全面を考える上でとても大切な選択です。
ただ、「返納した後、どう生活していくか?」まで考えてあげることで、返送した本人も安心して新しい暮らしの一歩を踏み出せます。

地域によって支援制度はさまざま。
まずはお住まいの市町村の窓口に相談してみましょう。
私たち廃車買取のプロとしても、免許返納後の対応策について大切に考えています。